2018年11月シリコンバレーレポート


シリコンバレーは毎回インプットが多く非常に刺激的です。
 WiLの琴さんにはグローバルトレンド、ビジョンファンド、クラウドファンディングなどの最新事情をインタビューできました。日本で聞いていた情報とはかなりの違いがあることに驚くとともに日本のスタートアップの環境整備をもっと加速しなければならないことも改めて痛感しました。色々アイデアが生まれましたので協会を理想的なエコシステムにする為に更に改善します。

 サイバーエージェントベンチャーズの南出パートナーにインタビューしました。
今の投資トレンドとしてはライフサイエンス、IIoT(工場向けのIoT)、スマートホームなどが来ているようで最新情報をインプットできました。日本とは文化やスケールが違うので単純に比較はできませんが2,3年後にはこのトレンドが日本に来るかもしれません。南出さんとは日曜日にぶどう畑でのゴルフと美味しいワイン付きの食事まで付き合っていただき楽しい1日になりました。ありがとうございました(^^)

 家族でお付き合いのあるHOMM,Inc.本間社長のオフィス兼モデルハウス?を見学しました。
実験検証の場としてなんと一軒家をフルリノベーションしてHOMMA ZEROと命名。その中身はというと単なる最新IoT家電だけでなく生活者目線でのいろいろな創意工夫が車庫にまで満載された近未来の住宅でした。タブレット1台で全てのIotをコントロール出来るのでまさにコネクテッドハウス、住宅のUX改善を追求したらこうなるというMVP、プロトタイプで、これから実際に生活してさらにブラッシュアップさせるそうです。
まだ構想の3割程度しか具現化していないそうなので次のHOMMA ONEに期待大です。
http://hom.ma/

 全世界で8000万個売れているFITBITで大成功された熊谷さんを訪問しました。

熊谷さんは71歳で日本人でもっともシリコンバレーで成功した実業家として有名ですが実は投資活動はされていません。根っからのビジネスマンです。シリコンバレーのPLUG AND PLAYでエコシステムについて多くのアドバイスを受けました。日本とアメリカを比較した場合、絶対的に日本に足りないのはEXIT経験のある事業家メンター(≒エンジェル投資家)だそうです。企業価値を最大化するにはビジネスモデルのブラッシュアップやネットワークによるトップラインの形成が必要ですが、それには修羅場をくぐってきた経験豊富なメンターの存在は欠かせません。またビジネスでは運とタイミングが重要ですが自分ではそれに気づかないことがよくあります。しかしリスペクトできるメンターのアドバイスで腹落ちして最適なジャッジメントができる場合も多々あります。


 私はその事業経験豊富なメンター不足の課題を解決するために日本スタートアップ支援協会を設立したのですが、来年からはその原点に戻り協会のイベントやセミナーのコンテンツを再度見直そうと思います。

熊谷さんや本間さんのお二人にはアメリカで仕事をしている長男もお世話になっていて大変感謝しております。今回もいろいろありがとうございました。

 


2017年11月シリコンバレーレポート


シリコンバレー視察で10社近くの方とミーティングをしました。

その中で公開できる内容で印象に残ったことを一部ではありますが簡単にまとめました。


①エコシステムのトピックス
エンジェルやVCからの供給総額に日本と格段の差はあいかわらず変わりませんが、ソフトバンクの巨大ファンドの組成によりシリコンバレーが大混乱してました。

シリコンバレーでのエンジェル投資額は1000万円から3000万円が中央値。失敗には寛容だがセクハラなどのスキャンダルには非常に厳しいペナルティが課せられています。

ローカルでの人的ネットワーク作りが重要でパーティでネットワーキングが上手い人のことをCPO(Chief Party Officer)を呼ぶそうです(笑)

 

②デザイン思考とリーンスタートアップについて
こんな技術があるからこんなビジネスモデルを考えました、という研究の事業化でプロダクトアウト的なベンチャ ーは全く評価されなくて、課題解決的な視線で、そのサービスを欲している人に対して何を作ればよいかを主眼に考える「デザイ ン思考」のもとイノベーションを起こすベンチャーが評価されています。その課題検証にはカスタマーの生の声を聞くことが重要で、本当に解決すべき問題が求められているのかを調べるインタビューに時間を費やし、それを積み重ねると顧客自身が気づいていない「潜在的な課題」が発見できます。そしてこれに対してリーンスタートアップを実践することで最適な課題解決策=素晴らしいプロダクトが生まれます。

 

③投資対象
「フィンテック・VR・シェアリングエコノミー」からこの半年で「ブロックチェーン・AR」にシフトしました。
このように1年から1年半で投資トレンドはどんどん変わるようです。この中でイケてるビジネスモデルが2,3年遅れで日本に輸入されてビジネストレンドになります。

 

④ビジネス拠点
テック系はシリコンバレー、シリコンビーチに拠点を持つ会社が多いです。
ブロックチェーン系はNYに拠点が集中。

 

⑤チームメンバー
平均的なエンジニアメンバーのスキルは日本と同じですが人件費は倍以上。家賃など物価も高く1Kのマンションで家賃30万円でした。
CMOの重要性について日本とはかなり違いました。シリコンバレーではCMOはマーケティング活動の効率化だけではなく経営戦略と商品戦略から「価値を創造」する重要なポジションを担ってます。

 

⑥GAFA(ガーファ)の支配力

グーグル、アマゾン、Facebook、アップルの4社の頭文字で、市場を席捲し寡占状態を生んでいることを懸念しています。ちなみにグーグルは年間200社をM&Aしてテクノロジーを吸収しています。これは凄すぎ。

 

個別ミーティングに参加していただいたシリコンバレーの皆さんです。

・元ソニーのスタートアップ出口さん。

・LAで医療コンサルベンチャーをされている春山さん。

・gumiのCVC大野木さん。

・WiLの有名人の琴さん。

・シリコンバレーで起業して成功されているトレジャーデータの芳川さん。

・サイバーエージェントのCVC南出さん。

・コンサルのアメリカ在住30年のマーク加藤さん。

・シリコンバレーで日本人対象の大学を設立された桝本さん。

・シリコンバレーで起業してもっか奮闘中で大変お世話になっている本間さん。

 

お忙しい中長時間のミーティングをありがとうございました。